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世の中クリスマスですね……。
今年は何の装いも催しもありませんです。
すすす、スミマセンっっ!
あるのは意味不明な駄ブツのみ(しかも続くし…)で……嗚呼。
えー、「夢の人」の続きをちょびっと載せてみました。あんまりちょびっとなんで、また最初から載せてカサ上げしようと姑息な事を考えました。
なんだか書いてるうちに、自分も頭おかしくなりそうでし。いつもの事ですがクドい上に妙ちきりんです。
ボキャブラ貧乏なんで、文法用法間違いまくりと思います。そんな時は「プッ、頭悪いなぁ」って生温~く嗤ってやって下さい。面倒でも教えて下さると「賢くなった」と手を叩いて喜びます。
今更なんですけど、実ぁ、これ、今年の夏…いえ、その前、6月にみつくら様から「ブルを拾うシン様の会話」というお題を有難く頂戴いたしまして、「承知しましたぁぁ!イェイイェイ♪」とまた調子良く拳を振り回し、「あとでこっそりお送り致します」とお約束したネタであります。
雨の公園でブルを拾うシン様って図はすぐに思いついたものの、それからが長い長い。
考えれば考える程「腐れ妄想大回転ウフフアハハ~♪」でイタタタっ…な展開になりまして、挙句この有様です。
こうなっちまっては、後でこっそり~な献上ブツにはなり得ません。
ああ、みつくら様、スミマセンスミマセン。
いえ、もうお忘れの事とは思いますが、ここに載せたブツを見ちゃった日には、「結局これかよ、カーーッッ ペッッッ」てなアンバイで、振り回して叩いて伸して、足蹴った後にその上でツイストでも踊ってやって下さいませ。
ああん、この痛さも快感ですぅ……(腐死)
てなワケで、アタシの脳味噌暴発全開のお粗末お駄ブツな「夢の人」ではありますが、もし宜しければ右下からどうぞであります。(「夢の人」ってタイトルには結構な思い入れがある割りには内容がコレって泣ける:くぅっ)
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「夢の人」
夏の雨嵐の夜
遠く遠い果ての向こうの 更に向こうの世界から
寂しく綺麗な夢の欠片が
僕の腕の中に落ちてきた
夕刻から突然降り出した雨は止むことなく次第にその脚を速めていった。
他部署で起こったトラブルの呷りを思い切り食らい、朝からその対応に追われていたジョミー・マーキス・シンが今日やるべき事を全て終え、漸く自宅近くの駅に辿り着いた頃には酷い土砂降りとなっていた。
腕時計を見れば午前零時を既に回り、けれど駅の外にはこう遅い時間でありながらもタクシーを待つ人の列が蛇行しながら長く伸びている。
例え傘を持っていなくても歩いて15分程度の距離では顰蹙を買った上に乗車拒否されるのがオチだろうと、仮に並んでみたとしても一体どれだけ待てば自分の番が来るか見当もつかないと、シンは殺気立つ列に加わることを早々に諦めた。
小さなため息をついて、アスファルト舗装の歩道の流れる雨を踏んで走る。
けれど数メートル程行った所で彼は何かにぶつかったように突然急停止すると勢い踵を返した。そして今度は自宅とはまるきり逆方向に走り出す。
向かう先は駅から程近い自然公園だった。
シンにも理由は判らなかった。
ただ何かに呼ばれているような気がした。
呼ばれている……?
いや、違う。これは叫んでいるのだ。
誰が?
自分がだ。
行かなくてはならないのだと、シンの中に湧き上がる奇妙な興奮が彼の背中をどんどんと叩いて押して、早く早くと急き立てる。
何者かに鷲掴みにされたような焦りにも近い緊張が胃をギュッと縮めて、その痛みすら伴う感覚にシン自身も戸惑っていた。
これは何だ。
一体何が僕を呼び、僕は何に答えようと走っているのか。
自問したところで明確な答えを呈する事など出来る筈もなく、ただ己の中に突如生まれた得体の知れない熱に衝き動かされ、シンは更に激しさを増す雨に視界を奪(と)られながら公園へ向かい走り続けた。
■ ■ ■
人一人いない、暗い芝生の広場を目の前にシンは立っている。
突然、何の前触れもなく現れた、身体の深奥から噴き出す叫びのような衝動がここを目指せとシンを急き立て、また例えて付ける名すら思いつかない奇妙な昂ぶりを生む正体不明の熱の塊に、胃の下辺をジリジリと焼かれながら、公園の入り口からここまで長い長い散策道を一度も足を緩める事なく走り抜けた。
天気の良い休日は家族連れの楽しげな声で溢れるているこの場所には、今はまるで滝のように降る雨の唸りにも似た雨音だけが聞こえ、その中に突っ立ち、半ば開いた口から無遠慮に入り込む埃くさい雨水を何度も飲み込みながらシンは乱れた呼吸を整える。
濡れるだけ濡れたシンの服の上は勿論、中の素肌の上をも雨水は流れ、明るい金の色をした長い前髪は何度かき上げても濡れた重みですぐに落ち鬱陶しく視界を遮ってはシンをウンザリとさせた。
楕円に造られた広場を囲み、等間隔に据えられている街路灯の雨に滲んでぼやけた明かりは、その足元を照らすのが精一杯の頼りなさで、光の届かない広場の中央は穴でも開いているようにぼっかりと暗い。
その暗がりの更に中心をシンは凝視している。
雨の跳ね返りが白く見える中に仄蒼い僅かに光る小さな影があった。
まるで地面と同化するような、ささやかな厚みしか持たないのだろうその影に向かって、ゆっくりとシンは歩き出す。
歩きながらシンの口元は笑っていた。
可笑しかった。どう考えてもまともじゃないと思う。
記憶を探り、生まれてから今までの経験を洗いざらい検索しては、どうにか真っ当な理屈を付けて納得させようと試みてはみたものの、結局、僅かにも腑に落ちる答えを導き出すことは出来なかった。
これでは近所の本屋に平積みされているお手軽なSF小説の、お約束のように登場する主人公のようじゃないか。
自分の中にもう一人の自分がいるという、あれだ。
過去の封印された記憶とか因縁めいた前世とか、今を生きる自分とはまるで無縁であるべき某かに己の意志などまるで無視され翻弄されて、実は生まれる遥か以前から決定されていた世界を救うべき己の使命に次第に目覚めていくとかなんとか……。
つらつらと思いついてはまた笑いが込み上げる。
しかし、それを今の自分に当て嵌めてみれば、当たり前の感覚を持って言うなら「気が違った」としか言いようがないこの不可解な自身の行動が、実に馬鹿馬鹿しいと思いながらも理由としては一番納得できるような気がする。
あり得ないと言い切ってみたところで、現にこうしてこの場に立ち、濡れ鼠になりながら正体不明の何かに従い、何かを求めて、それが何であるかを確かめようとしている。
何よりも、とシンは思う。
そんな自分に対する疑問符の渦を自覚しながら、それでも「もう一人の自分」とやらの要求欲求に、応えようとしている。奇行とさえ言える自身の行為の、更にそれ以上に奇妙で奇怪なのは、それら全てを受け入れようとしている事だと思った。
そうして、一歩また一歩と足を進めるその度に、自分の中の得体の知れない昂った熱塊や背筋をざわつかせていた緊張が次第に引いていくのを感じている。
更に一歩もう一歩とグズグズになった芝生の地面を踏む毎に、今度はどうしようもなく切なく、懐かしむような愛しさが胸の内に溢れてくる。
もう、どうでも良い……と、シンは思う。
もう、どうでも良い。
あれに呼ばれたのだ、僕は。
あれを見つけろと叫んでいたのだ、僕は。
チロチロと燐が燃えるような光を放つ薄っぺらい影の数メートル手前でシンは一旦立ち止まる。
それは人の姿をしていた。地面に蹲る小さな白い身体だった。
シンはまたゆっくりと足音さえ立てぬようにそっと近づき、そうしてその傍らで膝を折った。
「貴方を迎えに来ました……」
声は雨の音に消されることなく、平伏すように蹲る痩せた身体を包み込む。
ああ、そうだ。
僕は「彼」を迎えに、ここに来たのだ。
ごめんなさいっ(土下座×100)
もう朝飯の支度をせねばならんので、またしっかり読みに来ます!
新年の御挨拶も改めて伺いますわっ!!
拝読しましたv
夏の蒸し暑さとか土砂降りの雨に打たれる心地良さ(台風大好きだったv)とかを身体が思い出した感じです。嗚呼っ!夏が恋しい、♪は~やくこいっ、夏よ来いっ!
濡れレインならぬ濡れ鼠になりながら、わっしわっし早足で歩くジョミーの、その表情が段々笑顔になっていくくだりが良いですね~v好きですvvv
この続きの現代パラレルは無いのかな~なんてお強請りしてみたり。ここに至るブルーさま視点ver.も良いですねv
ありがとうございました!
今年も宜しくです(ぺこり)
O次郎さまにも宜しくお伝え下さい。「待ってます」って。
アタシも真夏の土砂降りの雨って好きだったんですよ。濡れていく感じや雨の微妙に埃臭い匂いとか。
続きありま~す。ハレブル馬鹿ネタに沸いた脳味噌をちょいと落ち着かせて、これから書いてこうと思っとりますです。えへへ。
O次郎へのメッセージ、有難うございます。彼女ももう少し状況が落ち着いたら皆様にご挨拶をと申しておりましたです。「待ってます」って仰っていただけて、とてもとても嬉しいです。てへ~♪
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