季節外れた妄想を…

牛山Ｑ太郎でございます

すみません大変ご無沙汰しておりましたです。
メッセージもコメントも頂戴しておきながらの不義理三昧。
申し訳ありませんっっ　申し訳在りませんっっっ。
実はブログのネタがどうにも浮かばなくって、ちょびっとでも何か小ネタをＵＰしたいな～とか思ってたら、アラアラアラ～に今日になってしまったす。ゴメンネゴメンネゴメンネ。
グレイブとブルでお花見～なお話でも…と思ったりもしてたんだけど、あああすっかり時期が…。
梅雨の話でネタ捏ねなおした方がいいのでしょうか……。
まずは、今更なんだよっ！に遅れまくった御礼であります。
すすすすっスミマセンです～～っ。
（反転してご覧下さいです）



《みゆ》様
　メッセージありがとうございます♪
　花見の時にバイクショーとか来ますよ～。今年はどうだったかな？　私は観たことないのですが、デカイ鉄球をグルグルと走り回るのかな？デカイ桶みたいのを走るんだったかな？　んでね、ご祝儀のお札とかを差し出すとバイクで走りながら上手に受け取るのだそうです。あとね、毎年恒例なのはオバケ屋敷！　これも私は一度も入った事はないのですが（オバケ屋敷嫌いなのす。怖い話は大好物なのですケド）、昔々、まだ私が愛らしい子牛の頃から同じ場所に小屋を立ててます。呼び込みのオバチャンもずっと同じ人でね、「怖いオバケはいないよ～。みんな優しいオバケだよ～」みたいな呼び込みでね。昔は見世物小屋ってのもありましたよ（これも観た事ないのす。木戸銭高くって）。まさに「親の因果が子に報い～」のアレです。今は小屋は立ちませんけどね、蛇女とか亀男とか、あとろくろ首とか、そんなカンジのが来ていましたです。乗り物とかもあったな～。なにしろ田舎なので、昔はね今以上に娯楽ってのが少なくて、桜まつりっていうと、みんなタンスの底の一張羅着てのお出掛けでしたよ。お祭りにバイクショーとかって珍しいんでしょうか。
　シュウちゃんカマキリの無事なご誕生のお知らせもありがとうございます！や、彼（彼女だろ！）がヤスを栄養分として産卵してから早や○ヶ月。きっとみゆ様の願い通りに、チビッ子シュウちゃんカマキリ達は明るい青空の下で真っ当に生きている事でしょう。ずっと見守り続けていらっしゃったみゆ様、お疲れ様でありました。子カマキリのうち一匹くらい戻ってきたら面白いですね～。
　それとヘボ絵にまでメッセージありがとうございます。ヘボ絵なんだから止せばいいのにね、思いつくと描かずにはいられない、描いちゃったら見て貰わずにはいられないって馬鹿なタチでございまして、そんなのを送りつけられるラッコ様はいい迷惑です。でもでも、ちょびっとでも楽しんで頂けたのでしたら嬉しいです。
　妹様のカルガモ親分遭遇のお話には笑ってしまったですよ！親分車と子分車の間に入っちゃった普通車の運転手もきっと怖かったでしょうね～。子分車の中ではきっと運転手はそうとう慌てたでしょうね。想像すると笑えますです。で、妹様ってば、ハジキ言いましたか！？素敵です。今度は是非チャカって言って下さい（え？古いですか？）。
　いつもいつも温かいメッセージと楽しいお話をありがとうございます。えへへ、嬉しいです♪


★ポチポチと拍手を押して下さる女神さま、ありがとうございます。
　ホントいつも心から感謝してますです。アイラビュ～ンです♪



さて、季節外れ妄想ですが、梅雨～なネタでは思い浮かばなかったので、時期ハズレ過ぎなお花見妄想になってしまいましたです。しかもどうにも中途半端なのですが。
え～と、ホント暇つぶし程度にしかならないブツなのですが（暇つぶし以下かも！？）、もし宜しければどうかご笑覧下さいませです。（右下からどうぞ）


 

　　「還る場所」　番外妄想


　ん～とね、グレイブの艦「ガーディアン」（……。ホントは違う名前なのにね。なんつったけ？知らなかったのを良いことに、なんかもう嘘っぱちを堂々と書いててね…、ああああっ恥ずかしいです！！でもどうか見逃してやって下さいです：平伏っ）がね、どっかの惑星に寄るのね。まあ物資補給とかかな。お尋ね者の集団なんだけど、辺境に行くといろいろと抜け道とかもあるに違いない…のご都合主義で。
　んで乗組員の皆さんは束の間街に羽を伸ばしに（呑気だなぁ）行くんだけど、やっぱりブルはいろいろ目立つのでお留守番組。…と本人思ってたところにグレイブ父さん登場。

「出掛ける」
「ああ、気をつけて行ってきたまえ。お土産はいらないよ？」
「……俺が買わんでも、すぐに貢物で溢れるだろうよ。お前も行くんだ」
「僕も？」
「街ではないがな」

　行く先が街じゃないにしても自分が外に出てはいけないだろうと思いつつ、グレイブの後ろにいたミシェルが仕度してくれてブルもお出掛け。グレイブに連れられたブルを見つけると、まだ艦に残ってたお出掛け組のクルー達がわらわらと寄ってくるのね。

「オリジン。何か欲しいものはないか？」
「何でも言えよ、遠慮するなよ」
「艦長オリジン連れてどこに行くんですか？」
「大佐、またオリジンを泣かせたりしないで下さいよ」
「自分もついて行きましょうか」

　好き勝手言いながらいつまでも「オリジンオリジン」とくっ付いて煩い連中を、グレイブは「やかましい！」と一喝、蹴飛ばして街に送り出し、ようやく静かになったところでミシェルと三人で小型艇に乗り込んで出発。
　しばらくするとね、どこを見ても山～な景色になってね、ブルは一体どこに連れて行く気なんだろうとか思ったりするのね。操縦してるグレイブはムッスリと黙ってるし、隣りのミシェルは「ヒミツ」って微笑むだけだし。
　すると唐突にグレイブが聞いてくるわけ。

「花見って知ってるか」
「え？花見って…花見だろう？」
「なんだ知ってるのか」
「グレイブ…。君ね、僕達ミュウが年がら年中息を潜めて這い蹲って暮らしてると思ってた？」
「違うのか」
「違うとも。お花見もすれば宴会だってしたさ。お見せできないのが残念だけどね、僕の宴会芸はちょっと凄いよ？」

………。
違います。ああもうイケナイイケナイ。
ずっと「還る～」のブル書いてないから性格が……。
「還る～」ブルは宴会芸なんかしないんだった。んな事するのは裏ブルでした。失礼しました。
ではもう一度。

「花見って知ってるか？」
「お花見？…ああ勿論。お花見だろう？」
「…なんだ知ってるのか」
「フフッ。ミュウって一年中２４時間体制で息を潜めて小さくなってると思ってた？」
「……まあな」
「季節ごとにね色々と楽しんでいたと思うよ。お花見もね。皆が楽しみにしていた一つだね。艦の中ではあったけれど……」
「艦の中で花見とは……。大したもんだ」

　なんて事を話ししてる内に着陸。グレイブに抱いてもらってブルは外に出てね、まず身体に受ける風に目を閉じるの。こんな風に無防備に外を感じるなんて今までなかったから。艦の外に出る時は、ほとんど戦うためだったから。
　緩い坂を上がりきり、そこに広がる光景に息を呑むブル。
　そこには見渡すかぎり満開の桜。

「散り始めだな、花が白い」

　グレイブの声はブルには聞こえていないようで、まるで呆然としてその景色を紅い瞳に映している。
　乾いた土と青い草の香りのする風。
　降り注ぐ柔らかな陽の光。

「…お…ろして…」

　小さく絞り出されたブルの声に、グレイブは何も言わずにブルを下ろす。もちろんブルは一人では立てないから、ペタリとその場に座り込むのだけど、そうしながらブルは履いていたブーツを脱ごうとするの。でも片手じゃ上手く出来ないわけよ。そっとミシェルが側に寄ってね手伝うの。で脱いだところで立ちたいようなブルの様子を見て、グレイブが何も言わずに手を貸してやるのね。
　支えられた足で地面を踏むブル。痩せた足の裏を柔らかく刺す緑を濃くし始めた草と、その下から土の乾いた温かさを感じて、ブルは一歩、また一歩とゆっくりと進むのね。汗が額に滲み、息が上がり始めても歩き続けるブルを心配して、声を掛けようとするミシェルを無言で止めるグレイブ。
　身体の奥の更に奥から込み上げてくるものをブルは感じるのね。それを何と表現すればいいのか、でもそれは単純な喜びとか感動とかでは決してないの。
　切ないような、哀しいような、まるでみっともなく、もがく様に動かしては伸ばす腕の向こう遠くに、何故だろう答えがあるような気がして、ブルは必死にその向こうを目指すのね。

――　ああ、僕は知っている

　唐突にブルは思うのね。

――　こうして歩く事を、僕は知っている

　覚束ない足で歩いては尻餅をつき、草を掴んで立ち上がれば、前にのめり手をついてはまた尻餅をつく。
　その度に光の中から自分を呼ぶ優しい声と、そっと大切に背中を押してくれる、後ろからの力強い安心感。

――　ああ……

　ポタポタと頬を伝い落ちるのは涙で、ブルは自分でも気づかずに泣いているのね。荒くなった息に咽喉が震えて、足ももつれて、とうとうブルの膝はガクリと折れて崩れるように前に倒れるの。それをグレイブが後ろから腕を回して支えて、ミシェルはブルを前から抱き締めるようにして支えるのよ。

「…ごめんなさい…」

　ミシェルの胸に顔を埋めてブルは泣くのね。

「……ごめんなさい……ごめんなさい……」

　まるで小さな子供のように繰り返して謝るブルを、ミシェルは何も言わずに胸に抱いて頭を撫でるの。
　ブルが何に謝るのか二人には分かる筈もなく、ブルが落ち着くまで二人は黙って見守っていましたとさ。



………尻切れ妄想でゴメンナサイです～～～っ