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「微熱37.4℃」【2】
「ブルー……?」
ベッドの脇の床に座り込んだブルーは、ボクの右手を握ったまま、シーツに突っ伏して爆睡していた。かなり深く眠っているらしく、身じろぎもしない。見るとカーペットの上には氷水の張った洗面器やら冷えピタシートやらが看病しやすい位置にブルーの周りに置かれている。
「ブルーが、看てくれてたのか」
ヤバイよ。このヒトの方が寝てなきゃならないのに。病病介護だ、これじゃ。どんだけ人手がないのさココ! もう、のんびり寝てる場合じゃないよ。
取り敢えず窒息しそうなカンジでうつ伏せになっている頭を不自然な体勢で抱きかかえて横を向かせる。更にベッドに寝かし直そうと思い、握っていた右手を離そうとしたけれど、ブルーは両手でがっちりとボクの腕を握りしめて離さない。
仕方なく二枚掛けていたタオルケットの一枚を点滴の入った不自由な左手で彼に掛けてやる。と、今度はタオルケットごとボクの右腕を身体に巻き込んで、また寝入ってしまった。完全にブルーの抱き枕と化してしまったボクの腕は、もう動かしたくとも動かせない。
(今度動かしたら絶対に起きるな、コレ)
明かりもつけれないし身動きもできないしで、手持ちぶさたなボクはブルーの髪に手を入れて遊んでいた。
いっぺん髪の毛触ってみたいと思っていたけど、そんなこと言える訳ないし。それにこのヒト結構凶暴だからな。今のうちに触っとこう。
髪の中に深く手を差し入れる。
指と指の間をすり抜けるときのさらさらとした感触が気持ちいい。
髪をいじっていた手が、補聴器に触れた。そういえば、耳も普段は隠れてるんだよね。外に出る部分つったら、顔のみ!だもんな…。【ブルー倫】でもあるんだろうか。
静かに補聴器を外す。これはブルーの"耳"だ。ボクの声をブルーに届けてくれる大事な大事な白いテクノロジー。その片一方だけを自分の耳に当てる。
「まったく聞こえないという訳ではないよ」と以前ブルーが言っていたのを思い出す。
ボクの声はどんな風に聞こえているんだろう。
もしかしてものすごい近くでしゃべったら、生のボクの声を感じ取ってくれるんだろうか。
「ブルー…ボクの声が聞こえる?」
耳元に顔を近づけ、小さく名前を囁いてみる。
柔らかな耳のうぶ毛が唇に当たる。
(さわさわして気持ちイイや)
そのうぶ毛に誘われるように、ボクは柔らかな耳たぶにそっと唇を押し当てると歯を立てないように唇の内側ではむはむしてみた。お腹が空いているせいか、ものすごく美味しそうに感じる。
舐めてみる。
冷たくて甘い。
耳全体に舌を這わせる。
舌先が耳穴の入り口に当たった。
かまわずボクは少し舌を尖らせると、ブルーの中に挿入させた。
ボクはすごくどきどきしていた。気絶しているとき以外で、こんなに無防備なこの人を見るのは初めてだった。
(ブルー……)
食欲じゃない…別の欲がボクの中で膨らみかけていた。
また熱が上がってきたんだろうか。
身体が…熱い。
ちょっとフェチぃなお話になってしまいました。一週間の始まり月曜日だというのに「何だかなぁ…」です(^_^;)。
ただ今一人で(うぅわ!さみしっ)補聴器祭り展開中です。「ブルー…ボクの声が聞こえる?」のフレーズを使って、もう1本はブルジョミでR-18で!などと大それた事を考えてます。たぶんオモテにアップ済のモノのおまけ的なカンジになっちゃうと思うんですが…R指定の教室はQちゃんに甘えっぱなしで自分1本も書いてなくて申し訳ないんで。でもホントR-18ってムズカシイデスネ。ははっ。
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