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Q太郎でございます。
え~、ポエームなぞ書いてみました。
いつも通りの薄暗い勘違いテイスト満載であります。
「だからどうした?」なんてツッコミはご勘弁くださいマセ。
宜しければ右下からどうぞ…であります。
モノ凄寒かったり、それ程でもなかったりで身体がこの気温差についていけませんです。
朝晩胸がピーピー鳴ります。夜なんてうるさくて眠れんです。
感冒性気管支炎と医者がカルテに書いていた。
9月前半までやたら暑くて、「もう9月だってぇのに何でこんなに暑いんだぁぁ~~」と叫んでいたのに、後半アレアレアレっと寒くなって、とうとう電気掛け毛布のお世話になっております(早っ!)
そんでもって「まだ9月だってぇのに何でこんなに寒くなるんだよぉ~~~!!」なんてキーキーほざいたりしておりました。実に勝手なもんであります。
そんなアタシにだって、真冬の「激寒っ冷え冷えっキンキンっ」な布団にそのままに潜り込んでも自分の体温だけでぬくぬくと楽勝で眠れた時代があったのですけれども、それはもう遠い過去の栄光……。
年取るってツライわぁ…。
んで、ブルはどうなのかしら…なんて考えたりします。
青の間の空調もお布団も勿論特別ブル仕様で、きっと常に適温ホカホカなんでしょうケド、そこら辺は目瞑ってジョミ太とのイチャイチャ妄想です。
ブルーに呼ばれた。
真夜中いきなりの思念での呼び出しだった。
(直ぐに、急いで来て…おくれ……ジョ…ミー……)
震えるような思念(こえ)に、パジャマに着替えてベッドに入って羊なんかを数えていたボクは、布団をぶっ飛ばず勢いで慌てて飛び起き、そのまま青の間へとジャンプする。
「ああ、ジョミー。良く来てくれたね。頼みがあるんだ、聞いてくれるかい?」
何事かと血相変えて飛び込んだボクを、ブルーはベッドの中で上掛けから頭と手だけを出しておいでおいでと嬉しそうに手招きをする。
アレ…。
…なんだ。
なんだか元気そうじゃないか。
生きるか死ぬかの切羽詰った状況かもしれないと緊張して硬くなってた身体から途端に力が抜けてゆき、そうでなかった事にホッと胸を撫で下ろしながら、それじゃあ一体あの弱々しい助けて風味の思念は何だったんだと微妙に腹立たしくなってくる。
「何?」
いけない。知らずに口調がキツくなってる。
だってさぁ、ボクにだっていろいろと都合ってモノがあるじゃないか。
明日は朝早くから導師達との会議があるってのに。その後すぐに各セクション担当者との打ち合せがあるってのに。そのまたすぐ後に教授とエラ女史の前で宿題だったレポート発表もしなきゃいけなくて。
その後もず~っとスケジュールぎっしりでさ。きっと明日は貴方のトコにだって顔出す時間ないかもしれなくて……。
そんなのは絶対嫌だから少しでも早く終わらせて自由な時間を作りたかったんだ。
だからこそっ!今日は早く寝なきゃいけなかったのに。
それなのに…嗚呼…それなのに…それなのに……。
はぁ……。
胸の内でため息をつく。
そのくせブルーに呼ばれて、それが悪戯なのかも知れないと腹を立てつつ、でもどこかで嬉しくて堪らないんだよね。
で、ボクがこの人にどんだけ馬鹿惚れしてるのかって自覚せざるを得なくって、そんな自分にも腹が立ってくる。
たってさ、まるでオーナーに遊ばれて尻尾振って喜んでる犬みたいじゃないか。
さぁ、ジョミーおいで!
ワンワン!ご主人様ぁ!今すぐ参りま~~すっ!!
…みたいなさ。
とにかく少しはコチラの事情ってものを考えて欲しいものだと、ちょっと説教してやろうかななんて偉そうな事を考えながら、出来る限りの仏頂面でボクはベッドサイドに膝立ちしてブルーの手を取った。
「あのね……ブル……」
「ジョミー。君が…欲しい」
「は…?……へ?」
言い掛けた言葉が咽喉の奥で回れ右して引っ込んで、代わりに何とも奇妙な音が出た。
ついでにそれまで立ってた腹がゴトリと倒れ、そのままペションと消えてしまう音さえも聞いた気がした。
今何て言ったの?この人。
「今すぐ君が必要なんだ。君の熱が欲しいんだよ。僕に分けておくれ、ねぇジョミー…」
何、ナニ、なに??
まともな返事も出来ずに石みたいになってブルーを凝視するボクをブルーもまた見返す。
ベッドの中でボクに身体を向けたブルーの紅い瞳はじっとボクだけを映す。そして瞳と同じ色をした唇からため息のように囁かれた意味深な言葉。
熱が欲しいなんて……さ。
言葉通りに都合良く解釈しちゃってもイイの……ねぇ…ブルー?
明日早く起きなくちゃってのはどこに吹き飛んだんだろう。
さぁジョミ太、どうする!(あら、イチャイチャってないわん)
更新ビタッと途絶えている半分死にかけのようなアタシ達にそれでも拍手をして下さる慈しみ深き皆々様。
ありがとうございます。ありがとうございます。
とってもとっても嬉しいです。
Q太郎でございます。
O次郎「ジョミブルはじめました」
この一言のお陰様で現在に至っております。
なんでこんな事をイキナリ書き始めたかと申しますと、携帯の送信トレイを見たら、去年の今頃にO次郎に宛てたジョミブル~なブツが残ってて。
ジョミ初チュウネタとか、ブルのオンブ紐ネタとか。どれもこれもが書き掛け半端なんだけど。
んで、古いネタ帳見始めたら、うははは、書いてる書いてる。
妄想書き殴り。
激しく痛恥ずかしいのだケド………載せてみました。
ジョミ太、初ちっすに向けてガンバルの巻。
半端なブツですが、もし宜しければ右下からど~ぞ~。
★拍手アリガトゴザイマス。とってもとっても嬉しいです。
励まされます~~。
深謝であります。
新年おめでとうございます。
昨年同様、本年も宜しくお願い申し上げます。
はい、Q太郎でございます。
年明けて既に三日目。
ご挨拶が遅れまして申し訳ありませんです。
今年も、地球に脳内を持ってかれるぅ…な一年になると思います。
昨年終盤どうにも更新が滞りがちになり、もうどうするよ状態でありましたが、今年こそは少しはマシになるよう精進したいと思っております。
…で…、
新年ネタでSSを…と思ったのですが、出来あがったブツが何ともまた不景気な話で、正月っからこんな薄暗い話はどうよ……と、ちょびっと悩みましたです。
でも、載せちゃった。
え~と、ホントまるっきりお目出度さとは無縁なブツですので、大丈夫と仰ってくださる方だけで……。
お目汚しの駄ブツではありますが、ご笑覧下さいませ。
「おめでとう」
ブルーの唇がそっと僕の頬に触れた。
「君にとって善き一年でありますように」
柔かな祈りの言葉が、優しい眼差しと共に僕に向けられる。
途端に僕は泣きたくなる。
何故だろう。
添えられた指先は冷たくて、けれど唇は温かくて、その温度差が僕を堪らなくさせる。
「どうしたんだい?ジョミー」
ベッドに並んで座る僕の、俯いた顔を覗きこむブルーの髪がさらさらと音をたてる。
優しい声、優しい瞳。貴方は優し過ぎる。
それが切ない。
「ジョミー?」
ブルーを抱き締める。小さな子供のように抱きつき抱き締める僕を、苦しいよと微笑いながらブルーは抱き返してくれた。
何故だろう。何故こんなに悲しいのだろう。
苦しいくらいに、痛いくらいに、悲しい。
ブルーの掌が僕の背中をあやすように軽く叩く。
「大丈夫。僕は生きている。君が生命をくれたから」
「約束を…ブルー…。これからも二人で新年を迎えよう」
抱き締める肩に彼は顔をのせて唇を僕の耳元に寄せて、約束するよと小さく頷いてくれた。
僕は抱き締める腕にもう少しだけ力を入れて、どうかこの人の上に慈しみと幸いの雨だけが優しく降りますようにと祈らずにはいられなかった。
叶わぬ願いなのかもしれない。
それでも、祈らずにはいられなかった。
それしか出来なかった……。
「おめでとう、ブルー」
淡く青い照明の中で眠り続けるブルーに、日付が変わり新しい年が始まったのだと僕はそっと教えた。
「貴方にとって善き一年でありますように」
ずっと昔、まだソルジャースーツもマントも身に着けていなかった頃、二人で新年を迎えようとここに僕を呼んで、貴方はこう言ってくれた。
僕は今、同じ祈りを貴方に捧げる。
眠る貴方の頬は白磁の滑らかさで、長い睫毛がその頬に影を落とす。僕を映してくれた赤い瞳が閉じられてから、この日を迎えるのは何度目になるだろう。
それでも、貴方は約束を守ってくれているね……。
ベッドの端にそっと座り上掛けの中に手を入れ、冷たいブルーの手に自分の掌を重ねる。僕の熱を貴方は感じているだろうか。
ねぇブルー。貴方はどんな夢を見ているのだろう。
その夢の中に僕はいるの?
貴方は笑っている?
独りで彷徨ってなんかいないよね。
寂しく…ない?
ソルジャーという名は何て重いのだろうね。
皆の心を束ね導く事の、常に頭(こうべ)を上げて道なき道を示す事を求められる苦しさ難しさを、僕は漸く知ったよ。
この名を戴くことの孤独を、重圧を……。
ねぇ、ブルー。僕達はどこへ向かえばいいのだろう。僕は何を護ればいいのだろう。
ブルー、貴方の声が聞きたい……。
自分の弱音に呆れながら僕は嗤って、もう行くねとブルーに声を掛ける。そうして立ち上がる為に絡めた指を外そうとした僕の掌の中でブルーの指が微かに動いた。
「ブ……ルー…?」
僕の声に応える様にブルーの指がまた動く。彼の顔を見れば長い睫毛が僅かに震えて揺れてゆっくりと瞼が上がっていく。
薄く目を開いては閉じ、また開けては閉じる。意識の浮上を確かめる様に長い瞬きを二度三度と繰り返し、ブルーは小さく息を吐くと視線を僕に向けた。
「………ョミ…」
上手く出せない声に少し眉を顰める彼の意識は、赤い瞳は、僕を確かに捉えている。
ああ、何て事をしてしまったのだろう。つまらない呼び掛けでブルーの眠りを妨げてしまった。
(…ジョミー…)
動揺する僕の心を察した様にブルーは口元に笑みを作る。大丈夫と彼の思念が僕を包む。
「ごめん、起こして。貴方に新年のおめでとうを言いに来ただけだったんだ」
(…そう。おめでとうジョミー…。君に幸い溢れる一年でありますように……)
ブルーの言葉が僕を満たしていく。貴方の心が僕を抱き締めてくれる。
上掛けの中で絡めたブルーの細い指をもう一度握り締めて、そろそろ行くよと立ち上がる僕の指をブルーは掴んで離さない。
「…ブルー?」
(今日は…一緒に……ね。寂しいだろう…?)
「……」
顔が赤くなるのが判り、慌てて子供じゃないよと言い掛ける僕に、ブルーは小さく頭を振って、僕がね寂しいんだよ…と微笑う。
違うだろうブルー。寂しさに震えるのは僕の方なのに、貴方はそれを自分のものとして僕に寄り添おうとする。
(……ね、ジョ…ミー…)
思念で語る言葉も途切れがちになって、ブルーの意識がまた深い深い場所へ戻っていこうとしているのが判る。このほんの一瞬の覚醒でさえ今の貴方にとって決して易しい事ではない筈なのに。
貴方は僕のこえを聞いてくれたんだね……。
ブルーは閉じようとする瞼を押し上げて、早く…と僕を促す。
僕は、うんと小さく頷いてベッドに片膝をつき彼の身体の下に両腕を差し入れ、少しだけ彼を横にずらした。
軽い。何て軽いんだ貴方は。
貴方はこの華奢な身体の中に一体どれ程の重い運命を抱えて生きてきたのだろう。その小さな背中にミュウの全てを背負って、たった独り歩き続けた貴方。
両の手足を縛られ、目を覆い耳を塞ぎたくなる程に嬲られ踏み躙られながら、それでも心は自由なのだと微笑って未来(さき)だけを見つめてきた貴方が、この腕の中、力なく身を預けている。
もっと早く生まれて来たかった。もっと早く貴方の側に辿り着きたかった。
そうすれば……、
そうすれば、もっと……。
込み上げる熱い塊を咽喉の奥に感じながら、僕はブルーに悟られないようにと心に精一杯のガードを施し、アンダーだけになると、そっと上掛けを捲り彼の横に身体を滑りこませた。
フワリとブルーの匂いが僕を包む。
「…ジョ……ミ……自分を……し…んじ…て……」
眠りの世界へ落ちて行こうとしているブルーが、声で僕に語り掛ける。
もういいんだ、ブルー。貴方が僕の声に応えてくれた。それだけでもう十分だよ。
「ブルー、もう眠って…側にいるから」
「…ん……お…やす…みの……キ…スを……ジョ…ミ…ィ……」
言葉の最後は吐息に溶けて、ブルーはゆっくりと瞼を閉じる。
「…あげるよブルー。おやすみのキス」
彼の瞼に口付ける。彼の頬に、額に。
そして僕の想いの全てを込めて唇に……。
「ブルー……」
声が震える。涙が零れそうになる。
深い深い眠りの底に向かうブルーに、もう僕の声は聞こえてはいないだろう。
僕は囁く。
ブルー、僕の心を貴方の中に潜ませて。
貴方が夢に脅える事があれば、僕が護ってあげるから。
貴方が過去の記憶の闇に苦しむ事があれば、僕がその闇を払ってあげる。
貴方の見る夢がいつも穏やかで優しいものであるように、心の奥の深い深い場所に僕をそっと忍ばせていて。
貴方が僕を守り導いてくれたように、僕も貴方を護りたい。
少し身体を起して指先に小さな光の球をつくる。
これが貴方を護る僕の心。
金色に光る指先を彼の軽く閉じられた唇にそっと押し当てれば、薄紅色の唇が淡く金色に染まる。
その唇に僕はもう一度だけ唇を重ねた。
貴方の見る夢が、いつも穏やかで優しいものでありますように。
いつか貴方の見る優しい夢が現実となり、儚い寂しげな微笑みが貴方の頬から消えますように。
僕は、貴方を護るよ。
貴方の願いと祈りの果てを、僕は目指そう。
零れる涙がブルーの頬を濡らす。
何故だろう、涙が止まらなかった。
「微熱37.4℃」【3】(完結)
「はい、ジョミー。検温のお時間ですよ」
「はっ、はいぃっ」
いきなり名前を呼ばれると同時に部屋の電気がついて、ボクは現実に引き戻された。
うあー、よかった。なんか知んないけど、ボク今すっごくあぶなかった。
ドアの所にはいつの間に入ってきたのかリオが立っていて、ベッドに近づくと、ボクの腋下に体温計を挟み込んだ。
思わず大声を挙げてしまったボクは、ブルーをも起こしてしまったらしい。右腕がもぞもぞと動き出すと、まだ眠そうにボクを見上げた。
「ジョミー、起きたのかい」
声だけ聞けばいつものあのヒトだったけれど、寝ぼけてるわ、目はぽってりと腫れてるわでいつもより幼い印象を受ける。ものすごく年上の人なんだけど不遜にも可愛いなんて思ってしまう。
「あ、いや、ごめん。起こしちゃって」
本当は他にもっと謝らなければいけないことが山ほどあったけど、後ろめたすぎて言葉には出なかった。まともにブルーの顔を見れなくて、目がウロウロする。
「ああ、すまない。僕の方が寝てしまった。お腹が空いただろ? 今用意するから」
そそくさと立ち上がると、ブルーは奥の方へ姿を消した。何のことかわからずにリオの方を向く。
「野菜スープ。丸一日寝てましたから、普通の食事はもう少ししてから。けっこう美味しいですよ、ソルジャーの料理」
え? そんなに寝てたんだ…つか、ブルーって料理できんの? 何にもできなさそうなのに!
「思考がダダ漏れですよ。初代ミュウ達は自活時代が長いですから、大抵の事は自分で出来ます。まぁ、私もソルジャーのエプロン姿を見るなんて久しぶりですけどね」
「え?」
エプロン? ブルーのエプロン?
キッチンからはコトコトとスープを温め直すいい匂いがしてくる。
ブルーを手伝うという名目でひと目エプロン姿を拝もうと身体を起こしたボクに、リオの容赦ないストップが入る。
「動かないで下さい。点滴の管が外れます」
「そんな、すぐに外れる点滴なんかしないだろ? リオ」
「ま、そうですけど。逆流してますよ、血」
指摘されて管の入った手首を見ると、血管から点滴の管へ5~6センチ赤いものが走ってる。
そんな何気なく言うなよ!「ジョミー、ご飯こぼしてますよ」と同じテンション!
「わ、リオ、血! 血だよ! 血」
「だめですよ、むやみに動かしちゃ。落ち着いて手を心臓より下に下げて下さい。そうすれば、逆流は元に戻ります。トイレに行く時とかも気をつけて下さいよ」
慌ててバタバタ腕を動かすと、リオの腕がボクの手首を支えてゆっくりと身体の脇に下ろす。
「ありがと‥‥ところで、いつからいたんだよ?」
どうにも後ろ暗いところがある身の上だけに具体的な内容で話しを訊けない。
「んー、あなたがが抱き枕にされてたあたりからですかね」
「最初っからじゃん! なんで黙って見てるんだよー」
思わずベッドに顔を突っ伏す。一人えっち見られるよりタチが悪いよ。
「いえ、他人の恋路を邪魔するほど野暮ではないつもりなので。ですが犯罪に発展しそうでしたので僭越ながら止めさせて頂きました」
「なんのことかな、それ」
すっとぼける。
するとリオはニッコリ笑ってこう言った。
「言葉通りの意味ですよ。それにしてもジョミー、そんなさわやかそうな顔して結構変質者的なことをさらっと平気でやってるというか…」
「……」
言葉もないボクは黙るより他無かった…その通りだね。
ピピピピッ ピピピピッ♪
その時体温計のアラームが鳴った。
液晶を見ると数字は37.4℃を表示している。
「微熱ですね。ドクターの診断は、サイオンの使いすぎによる疲労。それと【知恵熱のようなもの】だそうです」
知恵熱? 14歳にもなって知恵熱?
密かにヘコんでいると、ブルーがお盆にスープを入れた皿を乗せてやってきた。
あ、残念。エプロン外しちゃってる。
「できたよ。ゆっくりよく噛んで食べるんだよ、胃がびっくりするからね」
リオがセットしてくれた病人用の小さな折り畳みテーブルの上に、スープを乗せてくれる。
「さ、早く召し上がって下さい。お腹が空いたからといってソルジャーを食べられたんじゃ困りますから」
「?」
「いっ!いただきます!」
「はい。どうぞ召し上がれ」
ブルーからスプーンを受け取ると、早速スープを口に運ぶ。賽の目に切ったいろんな野菜がたくさん入った具だくさんスープだ。トマトベースでちょっぴりにんにくが効いてて食欲をそそる。
「すごい美味しい!」
ブルーは【よかった、口にあって。なにしろスープなんて作るのは久しぶりだから】と、はにかむように笑った。長いまつげが伏せられて目の淵が少し朱に染まる。すごく綺麗。
「赤いスープは元気が出るからね。体調が落ち着いたら冷やしたのを食べるといいよ。味を足して冷蔵庫に入れとくから」
言いながらずり落ちかけてたカーディガンを肩に掛けてくれる。
またシャボンの香りが広がって、ボクは先ほどのことを思い出してしまう。
ブルーの髪の感触はまだ指に残っている。
ボクは口の端についたスープを拭うふりをして指先にkissをした。
37.4℃の微熱は、まだ冷めない。
お付き合いくださいましてありがとうございました。 4回くらい♪と言っていたのに3回で終わってしまいました(^_^;)。
今回ブルーがスープに使っていたのは【momo屋のきざみにんにく(料理用)】。刻んだ生のにんにくとローストしたにんにくを調味オイルとミックスしたものなんですが、結構重宝してます。125gで¥260くらい。ちなみに私はワゴンセールで半額で買いました♪
