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ブルー 「まったく、君がいやらしいことばかりするから」
ジョミー「あぁっ!またボクばっかりのせいにする! こういっちゃぁなんですけどね。あなた相当インランですよ!」
ブルー 「えぇ? 聞こえないなぁ」
ジョミー「補聴器の具合でも悪いのかよ。ジイさん」
ブルー 「"爺さん"はやめたまえ!」
ジョミー「……(自分ではジイさんていうくせに、他人から言われると嫌がるんだよな。正に年寄り)」
ブルー 「聞こえてるぞ、ジョミー」
ジョミー「聞くなよ!」
ブルー 「聞かせるなよ!」
無限ループ突入です。言った!言わない!何時何分何秒ですかぁー?の世界です。
寝坊しました。すみません、今日はこれにて!
「微熱37.4℃」【2】
「ブルー……?」
ベッドの脇の床に座り込んだブルーは、ボクの右手を握ったまま、シーツに突っ伏して爆睡していた。かなり深く眠っているらしく、身じろぎもしない。見るとカーペットの上には氷水の張った洗面器やら冷えピタシートやらが看病しやすい位置にブルーの周りに置かれている。
「ブルーが、看てくれてたのか」
ヤバイよ。このヒトの方が寝てなきゃならないのに。病病介護だ、これじゃ。どんだけ人手がないのさココ! もう、のんびり寝てる場合じゃないよ。
取り敢えず窒息しそうなカンジでうつ伏せになっている頭を不自然な体勢で抱きかかえて横を向かせる。更にベッドに寝かし直そうと思い、握っていた右手を離そうとしたけれど、ブルーは両手でがっちりとボクの腕を握りしめて離さない。
仕方なく二枚掛けていたタオルケットの一枚を点滴の入った不自由な左手で彼に掛けてやる。と、今度はタオルケットごとボクの右腕を身体に巻き込んで、また寝入ってしまった。完全にブルーの抱き枕と化してしまったボクの腕は、もう動かしたくとも動かせない。
(今度動かしたら絶対に起きるな、コレ)
明かりもつけれないし身動きもできないしで、手持ちぶさたなボクはブルーの髪に手を入れて遊んでいた。
いっぺん髪の毛触ってみたいと思っていたけど、そんなこと言える訳ないし。それにこのヒト結構凶暴だからな。今のうちに触っとこう。
髪の中に深く手を差し入れる。
指と指の間をすり抜けるときのさらさらとした感触が気持ちいい。
髪をいじっていた手が、補聴器に触れた。そういえば、耳も普段は隠れてるんだよね。外に出る部分つったら、顔のみ!だもんな…。【ブルー倫】でもあるんだろうか。
静かに補聴器を外す。これはブルーの"耳"だ。ボクの声をブルーに届けてくれる大事な大事な白いテクノロジー。その片一方だけを自分の耳に当てる。
「まったく聞こえないという訳ではないよ」と以前ブルーが言っていたのを思い出す。
ボクの声はどんな風に聞こえているんだろう。
もしかしてものすごい近くでしゃべったら、生のボクの声を感じ取ってくれるんだろうか。
「ブルー…ボクの声が聞こえる?」
耳元に顔を近づけ、小さく名前を囁いてみる。
柔らかな耳のうぶ毛が唇に当たる。
(さわさわして気持ちイイや)
そのうぶ毛に誘われるように、ボクは柔らかな耳たぶにそっと唇を押し当てると歯を立てないように唇の内側ではむはむしてみた。お腹が空いているせいか、ものすごく美味しそうに感じる。
舐めてみる。
冷たくて甘い。
耳全体に舌を這わせる。
舌先が耳穴の入り口に当たった。
かまわずボクは少し舌を尖らせると、ブルーの中に挿入させた。
ボクはすごくどきどきしていた。気絶しているとき以外で、こんなに無防備なこの人を見るのは初めてだった。
(ブルー……)
食欲じゃない…別の欲がボクの中で膨らみかけていた。
また熱が上がってきたんだろうか。
身体が…熱い。
ちょっとフェチぃなお話になってしまいました。一週間の始まり月曜日だというのに「何だかなぁ…」です(^_^;)。
ただ今一人で(うぅわ!さみしっ)補聴器祭り展開中です。「ブルー…ボクの声が聞こえる?」のフレーズを使って、もう1本はブルジョミでR-18で!などと大それた事を考えてます。たぶんオモテにアップ済のモノのおまけ的なカンジになっちゃうと思うんですが…R指定の教室はQちゃんに甘えっぱなしで自分1本も書いてなくて申し訳ないんで。でもホントR-18ってムズカシイデスネ。ははっ。
「微熱37.4℃」 【1】
(うわ、なん…か…身体が…焼ける)
小さなシロエの記憶を消し、シティからの攻撃を何とか凌いでシャングリラに帰艦したものの、身体が火傷したみたいにものすごく熱い。あちこちの関節がぎしぎしいって、歩くたびに悲鳴を上げる。
ドクターが何か言ってるみたいだけれど(サイオンの使いすぎだとかなんとか?)その声もやけに遠くに聞こえて、目の奥が真っ黒になったかと思うとそのままボクは意識を失った。
。.・☆.・ *・.。☆・*.。★.。・*.・。.★。.*・☆。.・*・. ☆。.
次に目を開けるとそこはここ数ヶ月間ですっかり馴染んでしまった自分の個室<コンパートメント>だった。
意識を失う前あんなに高かった熱もすっかり落ち着いて、今はただ汗をかいた後の気だるい感じだけが身体に残っている。
「熱…下がったみたいだな」
真っ暗い室内の中、昼なのか夜なのか確認しようと窓の方を見る。
だけど、そこにはいつも見慣れたアルテメシアの青い空は無く、代わりに細かな星の光たちが淡く部屋の中を照らしていた。ボクは窓にはめ込まれた見慣れない外〈宇宙〉の景色をただぼんやりと眺めていた。
(もう、アタラクシアじゃないんだ…)
14年間暮らしてきたシティの、透き通った綺麗な青い空を思い出す。そこに自分の居場所は無いと分かっていても、何の前触れもなく離れてしまった故郷のことを考えると、何だか切ない気分になる。
マム…パパ…サム…スウェナ…みんな…。
涙が出そうになるのを奥歯を噛んでぐっと堪える。よくパパが言っていた。<ジョミー。泣いても一日(イチニチ)、笑っても一日。どちらも同じ一日だったら笑って一日の方が良いんじゃないか?>。
気分を切り替えよう。昨日の悪いことばかり考えてても仕方が無い。今日や明日に申し訳ないだけだ。
「今、何時なんだろ?」
ベッドサイドにある時計を手に取ろうと身体を起こすと、右腕に何か重みを感じて、ぎょっとした。
何か……いる。
暗くて何がなんだかわからないけれど、とにかく"何か"がボクの腕に乗ってる。
何だ?…とりあえず触ってみようと思い、空いてる左手を伸ばすと、さらっとした感触が指先に触れた。
髪?
それはするりと指からすり抜けて、辺りにふわりとシャボンの香りが広がった。
ブルーがいつも使っているシャンプーの香りだった。
第5話直後くらいのお話です。
りんごとはちみつとろ~りとろけるグ○コバーモン○カレー(甘口)のような、えっちナシの軽め甘めなSSになる予定ですので、お気軽にななめ読みにでもしていただけたら嬉しいです。4回くらいで完結しちゃうと思います。
私は原作の前に実写を観てしまったので、その時の衝撃は大きかったですよ。はぁぁぁぁん!なんじゃあこりゃ!と。モノスゴイ役の作りこみ方をしてるなぁ…と。来年にはLのスピンオフ映画も来るし、「Lの!」写真集も出るしで目が離せませんね。
先日、Qちゃんと電話していた時の小ネタをひとつ(ジョミブルで)。
ブルー 「ジョミーはなんだかアヒルに似てるよね? 髪の毛もダックテールっぽいし」(←まったく悪気無し)
ジョミー「じゃあ、一緒にお風呂に入ろうよ」
ブルー 「なんでイキナリそんな話しになる!」
ジョミー「お風呂のお供はアヒル隊長に決まってるでしょう?」
ブルー 「そんな大きいお風呂のお供とは一緒に入れません!」
ジョミー「ブルーんトコのお風呂ムチャクチャ広いじゃないか!ボクんトコなんかシャワーしかないのにさぁ」
ブルー 「君の所にそんな大きい風呂なんかつけたら大変だ!」
ジョミー「何が大変?」(ニヤニヤ)
この先はウラ行きな話しになってしまったのでこれにて散会でございます。ではみなさまごきげんよう(ニヤニヤ)。
【Trick or treat】
それはソルジャー間で行われる一日の終わりの〈申し送り〉でのこと。
「ねぇ、ブルー。”トリック・オア・トリート”って云ってみて」
なんだ藪から棒に…。
「云ってくれないと報告の続きしないよ」
「子どもか! 一体いくつになったんだ君は」
「28でーす」
書類の束を顔の横でひらひらさせながら、にっこり笑ってジョミーが云う。
なんてこ憎たらしいんだ! 説教すべきか? いや、いやいや。ここは年長者が一歩引くべきだろう。
脅迫に屈するようで何やら納得がいかないが、一呼吸おいて咽喉の奥から声を絞り出す。
「ト、トリック・オア・トリー…ト」
「はい!」
待ってましたとばかりにジョミーがマントから”何か”を取り出し、ばさっとすばやい動作で僕の首に掛けた。何だ?
「キャンディレイ?」
色とりどりのセロファンでラッピングされたいくつものキャンディが、レイのように繋がれて肩口に掛かっている。
「ハッピー・ハロウィーン!」
ハロウィンか! すっかり忘れていた。
確か去年も忘れて、次の日にその話題になった気がする。
(あ、ブルー。そういえば昨日ハロウィンだったね)
(そうだね。あまり馴染みがないからすっかり忘れていたよ)
(?)
(僕は身体が弱かったから、その時期には必ず調子を崩していてね。ついぞ一度も近所の家の扉を叩く事はなかったな)
あんな一年も前の何気ない会話を、彼は覚えていてくれたわけか。
胸元の手作りのキャンディレイを眺めながらうっかり感動していると、その感動をぶち壊すようにジョミーが口を開いた。
「ボクも言わないと不公平だよね。Trick or treat!」
ふぅ…。まったく、子どもなのか大人なのか。
はいはいとレイから一個キャンディをもぎ取ろうとすると、その手をジョミーが掴んだ。
「ボクはお菓子よりイタズラのほうがいい」
こ憎たらしい顔が近づき口唇が重ねられる。鳥が啄(ついば)むような軽いバードキス。そして一度口唇を離すと今度は深く口付けた。
《本当は…14歳のキミにあげれたら、もっとよかったんだけど》
接触テレパスの原理か、おそらく本人も流れているとは気が付いていないだろうジョミーの思念が、僕の中に流れ込んでくる。
胸の奥をきゅう・と抱き締められるような感触。なんだかたまらない。
《…HAPPY HALLOWEEN…》
僕はゆっくりと…目を閉じた。
ハロウィン…エンジョイイベントとして日本にも定着してきましたね。大型ショッピングスーパーでも、子どもの仮装用の衣装なんかが売ってて実に可愛らしいです。おぉ…仮装!仮装もいいですね。
ジョミブルのジョミーは原作ジョミがそのまま外見19歳まで大きくなったカンジなんです(でも原作は14歳で外見年齢が止まっちゃってるので、ビジュアル的にはアニメ準拠で)。やんちゃで子どもで、でも時々びっくりするぐらい大人。ブルーは振り回されて大変ですが、年下の彼氏の醍醐味的なモノも味わって欲しいなと(^_^)。
