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はい。今度こそ最終回であります。
や、ほんとスミマセンです。こんな馬鹿みたいに長くなちゃって。
今度はもっと短くサラっとしますから。(←まだやる気)
拍手連打して下さった女神様っ!有難うございます!!!
とっても嬉しいです。
こんなおもてなしもロクにできないヘッポコサイトを覗きに来て下さるチャレンジャーで心優しい女神様方のお陰でアタシ毎日の元気を頂いております。
いつもいつも同じ言葉で芸がないのですが、本当に感謝感謝であります。
皆様にラブビームのシャワー攻撃したいですっっ。
ではでは、なんかグダグダ~~になってますケド、宜しければ読んでやって下さいませ。
妄想上映会 「続…続々々々々々 子ブル…受難の日々」
助け出したブルを連れて走る二人。炎と煙が彼らを追いかける。
崩れ落ちた壁や天井が通路を塞ぎ、来た道を戻るのも難しい。それでもどうにか別ルートを探し小型艇の待つ格納庫へと急ぐ。
途中二人の行く手を閉じられた大きな扉が遮る。手を当てて向こうに炎が迫っていないのを確認したカーマインが、持っていたパスを使いコードを打ち込み開閉スイッチを押す。しかしゴ…ゴ…と鈍く咳き込むような音をさせ数センチ程度の隙間を作っただけでそれ以上は開かなかった。
小型艇で待つブラウからは「ここが崩れるのも時間の問題だ。早く戻って来い」の思念(こえ)。
更に別のルートを探すにはもう時間がなかった。
「どうする」
「動力が足りないらしい。どうにか手で開けるしかないだろうね」
抱いたブルを安全そうな場所を探して下ろそうとした時ブルが目を開ける。見知らぬ二人の顔に身体を強張らせるブルの頬をカーマインがそっと撫でる。
「安心して、君を迎えに来たのだよ。大丈夫。少しだけここで待っていておくれ」
そうしてブルを下ろして、もう一度大丈夫と抱き締めてカーマインはハレを促し重い扉を開けようと格闘し始める。(サイオキネシスとか使えないらしい)
その二人の背中を見つめるブルの耳に「助けてくれ」の声が聞こえる。
二人の様子を気にしながら声のする方へ這うように向かうブル。
そこには研究員Aの姿があった。
床と下りた隔壁の間に挟まれてもがくA。隔壁はAを挟んだまま停止しているようだった。胸を挟まれ動けなくなっているAがブルを見つけてその手を伸ばす。
「ナ…ナイン…助けてくれっ…」
何も言わず、じっと見つめるブル。
「火がそこまで来てるんだ。焼け死んじまう。頼む助けてくれ…」
隔壁の向こうに炎が見えた。Aを足元から飲み込もうと赤い舌を伸ばす蛇のようにスルスルと近づいて来ている。
「助けてくれ…苦しいんだ…助けて……」
表情もなくAの声を聞いていたブルの目が僅かに細まった。ブルへ向けて伸ばされていたAの手が奇妙に捻じ曲がり、クシャリと折れた。悲鳴を上げるAの咽喉を潰すブル。そして更に隔壁の向こうでバタつく足を折る。
ブルがゆらりと立ち上がる。
「大した事じゃないだろう。君が僕にしていた事を少し真似ただけじゃないか」
芋虫のような姿でビクビクと痙攣するAを見下ろしてブルは笑った。
「生きながら焼かれるのだって今一度きりだ。明日も続くわけじゃない。だから安心して…せいぜい苦しんで、そして死ね」
炎がAの足を焼いているのだろう臭いに吐き気を覚えながらブルの口が声なく動く。
―― ザ マ ア ミ ロ ――
ようやく人一人通れる位の隙間を作り、ブルを探してハレが来る。背中に人の気配を感じて振り返ったブルに「どうした」と声を掛けるハレ。ハレを見るブルの目が閉じる。カクリと崩れるブルを慌てて抱き止めるハレ。再び気を失ったブルを抱き上げ連れて行くハレの後ろにはまだ微かに動くAが残った。
扉を抜けて格納庫へと急ぐ二人。
走るハレは腕の中のブルの軽さに愕然としていた。
アルタミラの収容所で噂に聞いた事がある。どこか遠い場所に自分達とは比べ物にならない強いサイオンをもったミュウが実験体として隔離されていると。
それがこの子なのか。こんな場所に何年も閉じ込められて自分の想像を超えた凄惨な人体実験をされていたなんて。子供だ。まだこんな子供じゃないか。
湧き上がる怒りが視界を滲ませる。
軽すぎる身体を抱く腕に知らずに力が入った。
また近くで爆発が起こる。煙で目の前が見えなくなり立ち止まる二人。そしてその煙の向こうに人影が見えた。
研究員Bだった。臨戦態勢に入ろうとするハレをカーマインが腕で制する。
「ここの職員ではないな。だが見た顔だ」
「そうかい?」
涼しげな声で答えるカーマイン。
カーマインの上に落ちてくる瓦礫を見てハレは咄嗟にサイオンでシールドする。
そのハレが抱いているのがブルだと知るB。
「ミュウか。その子を迎えに来たか」
「そう。随分と長いこと世話になったからね。お礼に花火でも打ち上げてやろうかと思っていたのだけれどね、どうやら必要ないらしい」
カーマインの言葉にフッと鼻で笑うB。
そしてカーマインが首から提げているバスを見つける。
カーマインが使っていたパスはユニバーサルのトップである統制官の持ち物だった。
「あの堅物と言われた統制官を骨抜きにした<魔性の赤い巻き毛>の目的はそのパスだったか」
「フフッ、これは随分と役に立ったよ。お陰でここまで来ることが出来た」
「身体を張った芝居だったという訳か。統制官だけじゃあるまい。これまでお前が相手をしてきたのは」
Bの言葉にカーマインが「そうだよ」と笑った。氷のような笑みだった。
「必要とあらば壁を相手にでも腰を振ってやるよ。この子を取り返す為になら私はテラズナンバーとだって寝てみせるさ」
二人の会話に驚愕するハレ。たった一人で人間達の中に潜み生き抜いてきたカーマインのブルへの想いの強さに身震いがした。
そこにブラウから悲鳴のような思念(こえ)が届く。格納ゲートが閉じてしまったと言う。青褪めるハレ。カーマインも僅かに表情を硬くする。
「緊急事態か」
揶揄いを含んだような声でBが問う。
「そのようだ。ゲートが開かないらしい」
あっさりと頷くカーマインに慌てるハレ。そんなハレに行こうと歩き出すカーマイン。そして振り向きざまに持っていたパスをBに投げる。
「あんた何をするんだ!?」
その行為に驚き怒鳴るハレ。
「ここまで来れば後は一本道だ。もう必要もないだろう?」
「だがゲートが開かないんだろう!人間にアレを渡してどうしようって言うんだ」
「ゲートは開くよ…。あの男が開けてくれる」
「何を言って…」
「この子を助けにここまで来たのだよ彼は。自分の命も顧みずにね」
まさかと言いながらBを振り返るハレ。しかしBの姿は煙に消されて見えなかった。
ようやく小型艇へと辿り着けば、ブラウの切羽詰った声が二人を迎えた。
「どうする。体当たりでゲートを破るにもこの船じゃ……」
言いながら船の遥か上方にあるゲートを見るブラウの声が途切れる。閉じていたゲートが少しずつ開き始めていた。
「…開いた」
呆然としたようなブラウとハレの声が重なった。
開いたゲートの向こうには宇宙の暗闇が広がる。
動き出す小型艇。ゆっくりと上昇していく。
ハレの腕の中で気がつくブル。座るか?と聞くハレに大丈夫と言って壁にもたれるように立つ。
側壁の小さな窓から外が見えた。
管制室らしい前を小型艇が通る。その室内に白い人影を見つける。Bだった。
小窓に張り付くようにしてBを見つめるブル。
床に仰向けになり崩れ落ちた天井に身体半分を潰されているB。
通り過ぎる船の中にブルの姿を見つけたのだろうか。Bの辛うじて動く右手が宙を指した。
その指はゲートの向こうをを指差していた。
―― 行け ――
そう言っているのだと思った。
Bの意識を探ろうとしても、もうそれは出来なかった。
ただ切れ切れの言葉をたった一つ拾えただけだった。
…ブ…ルー……
そして船はゲートをくぐる。
通り過ぎる船の中にブルが見えた気がしたとBは思う。
薄れていく意識の中でBは船を見送る。
そして祈る。
幸いのあらん事を…と。
全てがお前に優しい場所が、どうか見つかるように…と。
船はゲートをくぐり、そして瞬く間に暗い宇宙の海に溶けて見えなくなっていった。
それでも見つめ続けるB。生を示す光を失っても彼の黒い瞳はブルの消えて行った暗い闇の果てを見つめ続けていた。
巨大な火柱がステーションの中心部を貫く。
激しい炎が全てを呑み込み、そうしてE―00は完全にその存在を消した。
「終わったか」
ユニバーサル統制官室で、ギ…と黒々とした革張りの椅子を軋ませて座る男がモニターの向こうに問う。
全ては予定通りに…と答える声に頷く。
「メギドまで持ち出して星一つ消すとはな…ノアの老人達のMへの恐怖心は並みのものではないらしい。そのお陰でこちらは貴重な研究施設を職員ごと処分するはめになってしまった。やれやれ、優秀な研究者を失うのは痛かったが…。仕方がない。データさえ残っていれば、まずはいい」
ご苦労とモニターを切ろうとした手が止まる。
「カーマインを呼べ。貸してやった物を返して貰わんといかんからな」
ユニバーサル地下の廃棄物処理室の中、ゴミの中でコール音が小さく響いていた。
<妄想上映会「子ブル…受難の日々」 終>
長々~~の妄想語りにお付き合い下さいまして有難うございましたです。
ワケ分かんないよ!な部分も多数あると思いますが勘弁して下さい。
こんなカンジのお話を考えてたんです。
ソルジャーとなったブルが何故人間との対話や相互理解を求め続けたのか、そんな事を考えて浮かんだ話でした。
あとカーマインですが、ブルーって初めっからソルジャーできたわけじゃないよね。ジョミ太みたいに誰か導いてくれる人とかいたんじゃない?という妄想から生まれたキャラクターです。
つうことで、ブルの師匠となるのです。彼は。憧れの人なのよん。
えぇっと、鬼畜研究員Dは(笑)、ミュウの白衣の天使となって(だって私、ミュウだもん(笑)♪)ブルー様に憑いて…付いてゆきたいと思います(はぁと)。
妄想上映会、楽しませて頂きました!
途中、作者のため息が思わず漏れるあたり(笑)、作る事に対する想いがストレートに伝わって来て(笑)、思いっきり笑え…いえ、熱かったです(笑)。
またやって下さ~い。

楽しませて頂きました♪特に作者自らのツッコミが!
またやってくださいね(妖笑)
未だこの頃のブルーは生れたてのひよっこみたいなものだったんだねえ...。最後迄かっちょつけ過ぎだぜ!なB、そして大活躍のカーマイン、で、ここで終わるか!?のエピローグ...いや、読みごたえありました、ありがとう!
...あ、そういや、鬼畜研究員Cはお星サマになっちゃったのかなあ?
ざまぁみろA(…と思ったのはナイショ)
そしてカーマイン師匠♪ そうか! そういうポジションか!と浮かれてますv
師弟関係いいなぁ~。
むしろ今後も妄想全開でしょ!と思うので、
続編希望v
楽しませて頂きましたv ありがと~!
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