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や、一週間のご無沙汰でした。元気で~す。生きておりますです。
え~と、ちょっとね大分前にネタ捏ねてたブツをカタチにしてみようかな…ってジタバタしておりました。
で、一週間ジタバタっても結局ラストまで書けなかったので今日は途中まです(またか!)。
これネタ捏ねしてた時ってまだアニテラでブルご存命中だった気が…(遠い目)。
拍手下さった女神様っっ、有難うございます!
趣味丸出しで妄想垂れ流し~なブツしかないのに、嬉しいです。とても嬉しいです。
それから、「元気にしてるかな~…」と様子を見に来て下さる女神様方、いつもいつもご心配お掛けしております。えへへ。いつも遊んで下さって有難うございます。
なんかね、ブツっと切れてるんですけど、宜しければ読んでやって下さいませ。
数え切れない命を道連れにして消滅した星から脱出できたのは、僅か一握りにも満たない数の若いミュウだけだった。
奪った艦を離陸させた時、眼下には崩れて燃えるミュウの収容施設が小さく見えた。あの中にはまだ逃げる事の叶わなかった仲間達がいただろう。幼い子供達が収容されていた筈の区域はもう形すらなくなっていた。
置いてきた命達の声なき声が、地獄の炎の中から追い掛けて縋りつく。
待って。
行かないで。
連れて行って。
僕達はまだ生きてココにいるのに――。
拾った命に安堵するよりも、生き残った自分をまるで悪とでもするように震えて叫ぶ心の痛みの方が大きかった。
炎に呑まれた仲間達の生々しい悲鳴が耳に残る。
繋いだ手を離してしまった一瞬後に振り返り見た、割れた地面に吸い込まれていく白い指先が目に焼きついて離れない。
地面を覆いつくす焼け焦げた夥しい数の死体を踏んで走った感触は、消える事なく足裏をジリジリと焼いた。
罪の意識が彼らを激しく打ちのめす。
赦して下さい。
貴方達を置き去りにした私を赦して下さい。
この命の尽きるまで貴方達の魂を背負って歩いて行くから。
決して忘れたりはしないから。
だからどうか、生きる私達を赦して下さい。
それでも彼らは嘆きに震える足で立ち上がり、胸の内を暗く覆う悔恨と懺悔を生きる為の揺るぎない誓いに変えて、ただ暗闇ばかりが広がるだろう世界を進み始める。
いまだ恐怖と苦しみと絶望の中に閉じ込められたミュウ達の命の声を聞き逃さぬよう耳を澄ませ、一度掴んだ手を決して離さぬようその指に腕に力を込めて、そうして少しずつ少しずつ仲間達を増やしていった。
■□ ■ □■
昔々、楽園という名で呼ばれ始めたその艦は、しかし毎日がまるで戦場のようだった。
―― 記 憶 ――
(うわぁぁ~~っ!止めろっ!首絞めるなっ!髪の毛毟るなぁぁっ!!)
(いっ…いぃっってぇぇぇ~~~っっっ!!!)
今日もシャングリラの艦内の至る所で悲鳴が上がっている。それは思念となり艦内中を駆け巡り、大人達はその度毎に悲鳴の主の身を案じて心の中で無事を祈る。
特に男達は皆一様に首を竦めながら、この強烈な思念にうっかり同調して痛みなどを貰わぬようにと自分自身の心にシールドをかけるのも忘れたりはしない。今聞こえてくる悲鳴は明日の自分のそれかもしれないと溜息を零しながら。
(明日は我が身…か…)
当然ブリッジにもこの悲鳴は聞こえて、つい先日キャプテンという肩書きを付けたばかりのハーレイは、ブリッジ中央にあるキャプテンシートに納めた尻のどうにも慣れない心地の悪さにモゾモゾと大きな身体を動かしながら、ゲンナリとした表情で目の前に広がるメインスクリーンを見つめていた。
誰かに相談してみようかと本気で思う。
今日は通常任務、明日も通常任務。だが明後日には地獄のキッズ担当日が待っている。
キャプテンになったのだから特別にこのシフトから外して貰う訳にはいかないだろうか……。
「無理。思うだけ、無・駄っ!」
頭の中でこっそりと呟いた言葉を間髪入れずに真後ろからキッパリと肉声で否定された。
驚いて振り返れば、こちらも航海長の任に就いたばかりのブラウがニヤニヤと笑っていた。
あの子が聞いたら泣くよ…、とケラケラと笑うブラウにハーレイは眉間にシワを増やして答える。
「盗み聞きとは余り感心しないなブラウ航海長。それに「あの子」ではなく、ソルジャー・ブルーと呼ぶべきだろう?」
「あーはいはい。で、そのソルジャー・ブルーに「君以外に適任者はいないじゃないか」とまで言わせたキャプテン・ハーレイが、実はこんな後ろ向きな事を考えてたなんて知ったら、ソルジャーは何と思うだろうねぇ……」
ニヤと笑って最後に「アンタの溜息思念がデカ過ぎて聞こえちまったんだよ」と付け加えるのを忘れない。そうして眉間の皺の数を一本二本と数えて揶揄うブラウの指先からムッツリとした顔を逸らせながら、ハーレイは「女には分からんだろうさ…」と、小声で呟く。
「分からないねぇ…。みんな可愛い天使じゃないか?」
「天使だと!?」
思わず浮き上がりそうになる腰をなんとか宥めて座らせる。
そんなハレルヤに愛らしい生き物が、この艦の一体どこに存在するというのだ。
ハーレイの心の叫びが聞こえたのか、その場にいる男達の頭が小さく上下して同意している。
「でも子供達の声の響くシャングリラが嫌なわけじゃないだろう?」
そのブラウの問いにハーレイは少しばかり沈黙する。そして更に眉間の皺を深くして「そんな愚問は反則だ」とまた小さく呟いた。
<続>
はやく「あの子」なブルーが登場してくれないかなあ、どんなに可愛いんだろうなあ...ワクワク。妄想垂れ流し大歓迎。船長さんの眉間の皺数えつつ、続編楽しみにしています。
「髪の毛毟る」の言葉にゼル?と思ってしまった(笑)
キャプテンを悩ませる「あの子」の登場が待たれますv
そうか、地獄か…( ̄ー ̄)ニヤリッ
《リンドウノ》様
そすね、アタシも早く「あの子」が書きてぇだす。アタシの精一杯で可愛く書いてみたいです。が、きっと背中に虫這うアンバイで「ひぃ~っ勘弁してっ」…な、歯も抜けそうなアンバイに甘だるい話になるような…。でもでも、うへへっ頑張りますデス!
《A》様
そうかゼルは毟られてツルっぱげになっちゃったのか…。うん、それもイイかも♪
今も昔も「あの子」はハレの悩みの種で、眉間の皺が形状記憶されたのはきっとブルの所為なのね。
そ、地獄なの。昔シャングリラはチビ悪魔達の楽園だったの。…ニヤリ。
ところで、ハーレイの眉間の皺って形状記憶だったんだっ~(笑)!
どんなにアイロンかけても(←かけるなよ…)元の皺がよみがえるのね(笑)。
ブルーの所為だっつーのは同意だけど(笑)。
形状記憶の原因に同意アリガトです。やっぱブルしかおらんでしょうね。それ以外考えられないすね。コメ有難うございますぅ♪
子供の扱い大変でしたでしょうね(笑)
それが免除不可の強制お当番ですなvvv
子供によじ登られるハレさん希望ですv
『続』なんですね~♪
楽しみにしてますv
大木にセミみたいに沢山の子供達をぶら下げて歩くハレ…ああ、ハレ母さんを思い出しましたすよ(笑)。
コメント有難うございます~、えへへ、嬉しいです♪
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