[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
や、随分と間を置いての(5)であります。
なんか乙女全開の展開になってるんですケド、ご都合主義万歳三唱なもんだから、「あぁ?有り得ねぇべ!」な事があっても勘弁してやって下さい。
で、ますますご都合良く進んで行きます。
今度はもちょっと早く続き書くようにします~~~。
まだ続ける気でおります。
もう、なんなの一体なアンバイですけど、申し訳なくもお付き合い頂ければアタシとっても嬉しいです。
★こんなんでも遊びに来て下さる女神様、拍手ポチして下さる女神様。
アリガト。本当に有難うございます。
皆様の頭上に幸いの雨が降り注ぎますように!
妄想上映会 「続…続々々 子ブル…受難の日々」
防護服を着た研究員Bの腕の中で、血塗れのブルの小さな身体が弱々しい痙攣を繰り返す。その度に口から鼻からドロリとした赤黒い塊が血の泡と共に流れ出て、防護服の濃緑色の生地を汚してゆく。
薄く開いた瞳は赤く濁り焦点を失い、何を映してなどいなかった。
「しっかりしろ」
管理棟へと走る息の中でBは無意識に繰り返す。
「死ぬな…」
Bは死にかけのブルを抱いて管理棟の処置室へと駆け込む。そこにある治療用シャーレは普段ブルが入れられているものよりも大きくて身体を伸ばして横になる事ができるくらいで。そこにブルを入れようとするB。
その時ゴボッと大きくブルが噎せる。その吐き出せずに咽喉に詰まる血の塊を、Bは自分の口で吸い出してやる。口内に溢れる血生臭い塊を何度も床に吐き出しブルをガラスケースに入れる。
操作パネルのボタンを押すとケース内に液体が注入され、薄い緑色をしたトロリとした溶液がブルの身体を浸してゆく。
今すぐにも消えそうな弱々しい青い光を帯びる痩せこけた身体にBは思う。
まだ生きるか。
まだ生きようとするのか、お前は。
お前を生に縛る者達は、もういないというのに……。
ブルの両親はおそらくもうこの世にはいない。
彼らのその事を調べようとして、Bがあの手この手で不正入手した個体ナンバーを使って検索を試みると、画面にはただ一言。
「NO DATE」もしくは日付の後に「Delete」とか。
とにかく顔も名前も何一つ残っていないのね。
BはE―00に来た当初、研究員Aから聞いた言葉を思い出す。
こいつはホントは何も覚えてなどいないのさ。ここに来る前から散々脳味噌を弄くられて、自分の名すら忘れちまっているのに、どうしてパパだのママだのの事を覚えていられると思う?
それでもパパとママの為だと言ってやれば、どんな扱いしようとこいつは無抵抗で俺らにデータを取らせてくれるぜ。
まったく馬鹿で憐れな生き物だ。
Bが何を思うのかを語り始めると収拾つかなくなりそうだから丸っと割愛。
ただ、動物実験すら厳しく規制されているこの時代にあって、これは一体何だ…なんて事を今更ながらに思ったりして。や、ホント今更なんだけどね。
気が付けばトロリとした水の中にいた。
ここは何処だろう…。
水の中にいて呼吸が出来る事に不思議を感じた。
これはきっと夢だとブルは思う。
身体を包む水は温かくて心地良かった。
このまま泡となって溶けてしまえればいいのに……。
誰かの声が聞こえる。
何かを呼んでいるようだった。
(……ルー…)
(ブルー……)
目を開けば揺れる水の向こうに誰かが立っている。
これは僕の名前では、きっとない。
でも僕に呼びかけているのだろう。
ナインでもなく、Mでも化け物でもなく。
――ブルー……
なぞるようにブルの唇が微かに動く。
繰り返し自分を呼んでいるのだろう声に、ブルはまた目を閉じた。
大昔読んだ「ジャス○ィ」て漫画の中で、銀河系最強エスパーの主人公が怪我したり病気になったりすると薬液の入ったカプセルの中で治療する…ってのがあって、その様子にエラく萌えた記憶があるのね。で、それパクってみた。
漫画では酸素マスク装着してたけどブルは気管も肺も酷い事になってそうだから丸ごと治療できたらいいなぁ…って思ってさ、んでホラ「エ○ァンゲリ○ン」の中で、戦う少年少女の皆さんがエ○ァに乗り込むと何とかってぇ液の中で息してたじゃない?それも思い出してペロっとパクってみた。
いやいや、参考にさせて頂きました。
もちょっと別の治療法ってのも考えたんだけど、あんまり原始的かしらと思って止めた。
ナマコを緑色にしたような、でもってもっと細切れサイズにしたような無脊椎動物がいてね(「通称スライム」)、それを体内で出血してるだろう患者の口から入れるのね。するとスライム君は人間にとっては大変に有効な奇跡の万能薬みたいな粘液を分泌しながら傷ついた箇所の血を吸って止血して、お腹一杯になったらまた口から出てくる…とかなんとか。(←血を吸った蛭みたいね)
それを科学者が使うってのもどうよ?なもんだから、軍の皆さんの隠し玉的治療法って事で…。
つか、その分泌液をスライム君から搾り取って成分分析して薬とすりゃいいじゃんって事には気付かず目を瞑ってね。
さて、どの位の時間が経ったのか。
どうにかこうにか助かったブルが目を覚ますと、そこはいつものシャーレの中ではなく、ソファベッドの上に洗い立てのシーツが敷かれて、その上にブルは寝かされていた。
真っ白な包帯の巻かれた身体には新しい検査着が着せられ、上掛けの代わりだろう白衣が掛けられている。
当然サイオンを封じる為のライトはなく、手足に拘束具が着けられている様子もなかった。
普通に横になっている。
その事に驚く。
どこか別の場所にでも移されたのかと視線で室内を見渡せば、視界の端に自分がいる筈の空っぽのシャーレが見えた。
身じろぐ背中には引き攣る痛みが走り、それに呻く咽喉もまる針が刺さってでもいるかのように鋭く痛い。
でも…、まだ生きていられた……。
短い息を吐くブル。
「気が付いたか」
Bが現れる。
普段と変わらぬ視線に見下ろされながら、不思議そうに彼を見つめるブル。
どうしたのかと問うようなブルの瞳にBはほんの少し笑ったように見えた(おぉっ)。
「今のうちに休めばいい。こちらもユニバーサルからの指示待ちだ。実験は当分ないだろう」
言いながらBの手が、そっとブルの額に触れる。
Bの指先はひんやりとしていて、少し熱っぽい額には気持良くて。
(ブルー…)
触れた指先から流れてきた声は夢の中で聞いたものと同じだった。
「…ブルー?…」
うっかり呟くブルに、ハッとしたように手を離すB。
相手の思考を読んでしまった事に、それを口にしてしまった事にブルの表情は強張る。
化け物と罵る言葉を浴びせられるのだと、どんな罰を受けるのかと身を硬くするブルに、けれどBは何を言う事も何をする事もなく、もう一度「今のうちに眠れ」と言って側を離れる。
背を向けたBの表情は見えない。
「マザーアース…」
向こうにBの声を聞くブル。
「人類の発祥の地。美しき水の惑星……地球」
「…お前の瞳と同じ…ブルー…」
部屋を出て行くB。ぼんやりとした青と緑の混じったような照明がブルの眠りを誘う。
「テ…ラ…」
声に出してみる。
Bから伝わってきた憧憬の念。
生命を育む母なる惑星。
「…ブルー……」
これは僕の名前。
浪漫ちすとだったのね。Bってば。
えらく感動しちまっただよ(号泣)。
頑張るのよっ「ブルー!!!」
なんて乙女...もといロマンティストなんざんしょ。自分の気持ちの揺れを自覚しているくせに、敢えて態度に出すまいとしてる(バレバレだけどね)所とか〜!
読んでるこっちが照れてしまうぜ♪
で、あれなのですね、ブルーの名前の由来はここから、という訳なのですね。いやあ、ロマンティックで素敵...。
ええ、なんつかね、ブルーの名前の由来はここに持って来ようと思ってたらしいのす。当時。
で、どうやって髪も瞳の色も変わったのかってのが最大の課題ってやつで(笑)。今も実は悩み中。
エールありがとデス。
ブル頑張るから最後まで付き合ってね。ね。
逃げないでね。つか逃がさないからっ!
《リンドウノ》様
―恥じらいに身を捩じらせて花一輪―
季語もなく詠んでみましたす。
貴女様に捧げます。
「B~~…」の「~」の多さにリンドウノ様の身悶えっぷりが窺えます。スマンです。激しい乙女展開に、全身を襲うむず痒さと、こみ上げる胃液の苦酸っぱさに身の置き所をなくしたリンドウノ様が見えるよう…。
でも序の口よ。これからが本番、乙女展開爆裂よっ!顔から火が出てイモ焼けるわよっ!
もう、悩んで、悩んでぇ~~~♪←楽しい
んとね、こんな感じ…なエピソードは出来てはいるんだけどねぇ…なんつかこう…上手くないって感じでねぇ。
でも「これでいいや!」ってペイッって決定しちゃうかも…。
悩むわぁん。グルグル考えてハゲこさえそうす(涙)

