暑くなってきましたので、ちょっと名字をつけてみました。
牛山Q太郎ってどうでしょう。
……。
ますます暑苦しい感漂う気がするのは、気のせいです。全く気のせいです。
え~と、ちょっとSS載せてみました。
ホントは28日に載せようと思ってたのですが、あらあらあら~~って間に今日になりました。
ま、いつもの事です。
話途中で止まってる「還る~」の脇話というコトで。
相変わらずの内容ですが、宜しければ読んでやって下さいませ。
右下からどうぞであります。
★いつも覗きに来て下さる女神様、有難うございます。
7月22日に拍手して下さった女神様っ、なんつかもうクモの巣張ってるようなアタシらに、ホント有難うございますです。あ、涙が…。
足跡もコメントも拍手も、みんなみんなとても嬉しく、そしてアタシの命の糧でありますです。
皆様の優しさが身に沁みる毎日です。
ふっと短く息をつく。
深く息を吸い込み、今度は長く息を吐いてみる。
そうして閉じていた目をゆっくりと開く。
もう大分慣れた、狭くなってしまった視界の向こうには、ただ広がる蒼黒とした宇宙の闇。
ブルーは座している椅子の背に身体を預けて、そして再び目を閉じた。
何をしているのだろうと思う。
何を期待しているのだろうと思う。
こうして繰り返し繰り返し、長すぎる瞬きをしつこいまでに続けていれば、いつかこの場が、あの穏やかに青く静まり返る懐かしい寝所となってくれるのではないか。
……全く何て馬鹿げた事を……。
フフと小さくブルーは笑う。
自分を拾ってしまった所為で、まるで孤立無援のはぐれ狼となってしまった元人類軍のこの艦の中にいて、今はもう遠く届かない愛しい楽園を想うとは、何て自分は恩知らずなのだろうと笑う。
「こんな所にいたか」
背後からのいきなりの声に、ブルーの背が驚きに僅かに跳ねる。
「全く、一体どこの親切者がここまでお前を担いできたのやら」
言葉の一つ一つに微妙に厭味な抑揚をつけて話す背後の人物を、ブルーはチラと振り返った。
「君の躾が大変良く行き届いているお陰だと、僕はとても有り難く思っているのだけれどもね」
「ここから何を見る」
「特に何も」
「見えぬ向こうに白い鯨の夢でも見るか」
答える代わりにまたブルーは小さく笑う。
どうしてこの男はこんな言い方を選ぶのだろう。
心配して来てやったと素直に言えば良いものを。
艦の最上部にある半球型の超強化複層ガラスの天井で覆われた監視室、通称「見張り小屋」はブリッジからも艦長室からも近いとは言い難い。何かのついでに立ち寄るような場所では決してない。
おそらくクルーの誰かからブルーがここに一人いると聞いて、頃合いを見計らってわざわざ迎えに来てくれたのだろう。
「戻るぞ。早くお前が定位置に収まってくれないとな、ナイト気取りのお迎え志願者達がソワソワウロウロして仕事にならん」
愛想のない言葉とは裏腹にブルーの儘ならない身体を気遣う両の腕が、そっと優しくブルーの痩せた身体を軽々と抱き上げる。
いきなり間近くなった細長い仏頂面の、銀の縁取りの光る眼鏡の奥の瞳が、ブルーの残った左目をサラリと見つめて通り過ぎる。
「還してやるさ」
歩き出したと同時の呟くような素っ気無い言葉だった。
ふらつきもせずに歩を刻む広く締まった背中に回していたブルーの手に、知らずキュッと力が籠もる。
「おっと泣くなよ。この間みたいにしがみ付かれてオイオイ泣かれでもしたら、また今度はどんなロクでもない話になって広がるか分からんからな」
「…君って…」
「何だ」
別に…と噛むように口の中で言いながら見張り小屋から降りるリフトの中、ブルーは自分を抱いてムッスリとした顔をしてみせる男の肩に顔を寄せ埋める。
「還してやるさ、必ずな」
「……うん」
叶わぬ願いだと承知している。
それでもこうして言葉にしてくれる彼が嬉しかった。
しかし果たして――。
メディカル・ルームの隣に作られたブルーの為の個室に向かう間中、ブルーは誰に声を掛けられても返事は勿論のこと、顔を上げようとすらしなかった。
その様子は文字通り瞬く間に艦中に広まり、話はまたもや大きく枝葉を全方位的に遠慮なく無責任に広げ、その挙句、グレイブは再びオリジンを泣かせた鬼艦長だと身に覚えのない大顰蹙を買うハメとなってしまったのだった。
いつも可哀想なグレイブ父さんでした。
クルー全員オリジン万歳同盟バッヂを胸につけているに違いないです。

